Yamotty Blog

プロダクトマネージャーの雑記

2013/12/6 ブラック企業ね。へー(遠い目)。

http://carrera.jinzainews.net/topic/body/954c6466d58092d6ba7d12062ce70c27
↑よんだ。近い文脈で淡々と書きます。

ブラック企業とは定義のない概念なので、そもそも何も示さない。

労働法の違反や、長時間労働などの象徴としてブラック企業という言葉がよく使われますね。ワタミの従業員が過労を理由に自殺をしたいたたまれない事例などを引き合いに「ワタミはブラック企業だ」という論調が生まれることは理解できなくはないですし、会社として従業員の命すら守れない組織には猛省と要改善を望みたいところではあります。が、ブラック企業の定義がないこととこの話は全く別の論点。日本で流行するブラック企業という概念を要件整理し定義した例は一件もありません。確からしいのは、自分の将来を毀損する可能性がある企業・組織が存在するということだけでしょう。ということで、僕の中のブラック企業の定義は勝手ながら「30歳以下の若者の将来を毀損する可能性がある企業・組織」としています。

では何が若者の将来を毀損するか

人による、は全く答えにならないので、僕の考えを書くと、「右に倣え(自分で考えるな・行動するな)」と「トップダウン(歯車たれ)」のみで仕事が進行する組織は「自身の将来を毀損する可能性がある企業」です。具体的に言えば、一部上場し、従業員数が1,000人を超える各種メーカー、メガバンク、総合商社、広告代理店、旅行代理店など「学生が選ぶ就職したい企業100」みたいなおちゃらけランキングにのってしまう企業群のことです。競争優位に有るはずのハイエンドな学生たちがしのぎを削って入社を目指し、30年務め上げて上で一切の優位を失ってしまう企業群を指します。これらいわゆる”日系大企業”は、「自身の将来を毀損する可能性がある」と思っています。例外の話の但し書きは面倒なので省きます。

仕事をしていく上での人間の競争優位性とは、専門性にしかありません。「あなたは今なにができるの?」への答えがそれにあたります。この問で見逃してほしくないのは”今”という字です。トレンドや技術のトランジションが早過ぎるこの世の中で、10年後何ができるか、への答えは全く意味をなしません。例えば僕がいる復興やまちづくりといった文脈は、せいぜいあと2年仕事が残ってるかどうか、という分野です。価値を出さなければいけないのは今なのです。それはITサービスの領域でも顕著でしょう。

多くの新卒のペーペー学生には専門性なんてありません。つまり死に物狂いで”それ”を獲得しなければいけないのです。更に時代の流れが早いので、絶えず連続的に専門性を獲得し続けなければいけません。このことは昨2012年のベストセラーであり、僕のキャリアを大きく変えるきっかけとなった「Work Shift」においてもなんども強調されています。

ワーク・シフト ― 孤独と貧困から自由になる働き方の未来図〈2025〉

ワーク・シフト ― 孤独と貧困から自由になる働き方の未来図〈2025〉

若者の将来の資産価値=専門性を高めてくれるのはどんな企業か

上記の日系大企業と背反にある事例を考えればよいのです。3つポイントをあげるとすると下のような感じすかね。端的にいうと「業界や職業の創造にトライするベンチャー企業」でしょうか

  • 個人もしくは数人~100人程度という規模感の中で
  • 120%の役割が求められる(=常々やったことのないことが求められる)
  • 業界やマーケットが現在存在しないもしくは極めて小さい業界

このような業界では一日18時間労働とかもふつうのコトで、ワークライフバランスとかほぼ存在し得ないと思いますが、全ての従業員が経営者という、従業員には見えない世界に極めて近いポジションで経験を積むことを強制され、かつ様々な意思決定とピボットを続けながらその過程で多くの専門性を獲得し続けることになります。

僕の例で言うならば、今年1年間で40名以上のスモールビジネスオーナーとお会いし、彼らの経営課題をコンサルし、適切なネットワーキングを行う、という経験を積みました。土日もなく働きました。結果、僕は「コーディネーション」という専門性を獲得しました。来年はこの上に「マーケティング」というプロフェッションを上積みして付加価値が出せる人間になりたいと思っていて、まぁきっとそうなると思います。

まとめ:大企業のハイエンドな若者には、日本を背負う意気込みとともに今の安定を捨て去って「業界や職業の創造にトライするベンチャー企業」に飛び込んでほしいと思います。