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Yamotty Blog

プロダクトマネージャーの雑記

「マネジャーの実像」 - マネジャーに必要な要件は、孤独との戦い方

読書

「マネジャーの実像」(ヘンリー・ミンツバーグ)を読んで:マネジャーに必要な要件は、孤独との戦い方を知ることだと思う。

マネジャーの実像

マネジャーの実像

ことしからマネジメント職として立ちまわることになり、同僚に勧められて手に取りました。

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この本は29人のマネジャー観察を基にマネジャーの機能・仕事の仕方・目標などを細かに考察した本。
マネジメントという立場を一度でも経験したことのある人ならば、どこかしらうなずけることがあるはずです(そもそもマネジメントを経験したことのない人なんかいるのか、という疑問もありますが)。

マネジャーの仕事はマネジメントであるとするなら、ではマネジメントとは何なんなのか。
結論を言うならば、マネジメントの目的とは要は「結果をだすこと」という至極抽象的な目的にしかならないのです。それが故に、プロセス=すなわち部下や上司などステークスホルダーとの接し方や、組織の中での立ち振舞方、業務の種類などはマネジメントをする人のバックグランドそのものに強く強く依存する。それはマネジメントは知識ではなく経験知だから。

マネジメントとは実践の行為であり、主として経験を通じて習得される。

そしてマネジャーが「結果を出す」プロセスの中で、自身で担う仕事は”最もやっかいな仕事”に限定されていくことも共通項の一つです。

組織の中で発生する業務の大半は、マネジャー自身が対処するまでもない。組織内の担当者に任せればすむものがほとんどだ。結果として、マネジャーのもとに残るのは、やっかいな仕事ばかり。解決の糸口の見えない問題や、手の焼ける取引先への対応などがマネジャーの仕事になる。

マネジャーには「まとまった時間」が許されないことも共通項だとか。

マネジメントとは、永遠に、一時足りとも開放されることのない仕事なのだ。マネジャーに時間を忘れる自由はなく、仕事をすべて片付けたという開放感はたとえ一時的にでも味わえない。

沈思黙考して計画を立てるマネジャーはあまりいない。マネジャーは自分で実際に行動し、ひっきりなしに入ってくる情報にその場その場で対応する。

これらから総括するに、マネジャーは結果へ対し厳しい自己責任を課しながら、ひっきりなしに動き続ける孤独な生き物なのです。それはきっとマネジャーとして、シニア、ディレクター、マネージングディレクターと階級を重ねる毎に、その声質を強めていくことなのだろうと、理解しました。

それでもマネジャーを目指していく理由。それは責任の裏側にある権限。権限の大きさは責任の大きさとセット。だからこそ、責任の大きなマネジャーこそ、自己実現と組織のビジョン実現を限りなく摺合せ、近づけることになるのだと思います。自身の自己実現が、組織の自己実現になることが、マネジャーの醍醐味なんでしょう。

自身もマネジャーの世界にたっぷり浸かりたいと思います。

最後に、マネジャーの性質をひと言で表した絶妙な一文を。

マネジャーは多くのプロジェクトを同時並行で進める「お手玉曲芸師」