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Yamotty Blog

プロダクトマネージャーの雑記

日本におけるFacebookはメディアとして死んだのか

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参照:Inside Facebook

Facebookは日本において2,300万人のアクティブユーザーを誇る巨大ソーシャルメディアですが、全私界隈でその死亡説がまことしやかに流れている。

メディアとして死ぬということは「1.ユーザーにとって有益な情報が得られない」「2.発信者として適切なユーザーに情報を届けられない」の両方を満たすことを指す。

原因の一つにfacebookのアクティブユーザーは高止まりしてしまったことがあげられる。

現在facebookのMAUは2300万人と発表されていたと記憶している(カンファレンスか何かのプレゼンで見た気がするが、少し探してもオンライン上に資料はないみたい)。
2300万人という数字はメディアとしてはマスメディアに次ぐ数字であり、端的に日本市場には浸透しきったと判断しても良い。むしろDAUでみるとfacebookはマスメディアを抜き去った可能性すらある(マスメディアのDAUは測定不可能)。

ただしこちら(http://smmlab.jp/?p=31870)を見ると13年9月時点でMAU は2100万人に達しており、すでに日本でのユーザー数は高止まりしてしまった。

一方でfacebookを利用して個人ユーザーにダイレクトに情報を伝えたい発信者は増えている。企業ページや広告出稿量は未だに増え続けている。

上記のような事実への対処としてなのかどうかかわからないが、facebookは企業・団体ページのポストからユーザーへ届く情報をアルゴニズムによって絞っている。このアルゴニズムはUSではどんどん絞りがきつくなり、日本でも同じ傾向にある。ページに10,000のいいね!がついていても、一度のポストでリーチ出来るユーザーは大抵1,000~2,000程度である(http://www.insight-scope.com/?p=1302)。

結果として、facebookが抱える膨大なユーザーに対しポストを使って無料で情報を届けるということは難しくなった。さらに広告出稿者も増えているために市況が悪化し、CPMの悪化も招いている。これまでfacebookソーシャルメディアとして、広告枠として運用してきた多くの企業にとって、facebookの魅力は段階的に失墜してきている。

また一般のユーザーにとってもこれまで仲間内の近況を知るために使われてきたタイムラインが企業情報に侵されたことでユーザビリティを失い、おもしろみのない掲示板になりつつある。

またユーザー側にとっては、「facebookに投稿されるグルメ・旅行・結婚式の写真に飽き飽き」という事実もあるだろう。逆に言うと人生の中で facebookに切り取って見せたいイベントはたいしてなく、多くの人は平凡でありきたりな日常に浸かっているということだ。マス個人がメディアになるようなコンテンツを産み出すことは結論として不可能なのだと思う。

ユーザーにとってつまらない。
出稿者にとって効果的じゃない。

2つの理由からfacebookはメディアとして死んでしまったのかもしれない。

ただ補足すると、facebookは死んでいない。
facebookで現在最も使われている機能は「グループ」「チャット」の2つである。いまやfacebookはゆるいつながりの友人の日常を眺めるツールとしてではなく、より強固な関係性を持った仲間との秘密のやりとりのコミュニティとなっている。ようだ。