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Yamotty Blog

プロダクトマネージャーの雑記

「未来に先回りする思考法」

未来に先回りする思考法

未来に先回りする思考法

三行書評

  • 現代は何をするかより、何をしないかによって成果が問われる
  • それはリーンスタートアップと真逆の考え方であり
  • 未来を見通し、勝ちパターンをみつけようとする姿勢

だと捉えました。

これだけでは味気ないので、個人的に刺さりのあった主張を、

「X=Y」だと思われているが実は「X=Z」である

という形式で読み替え、要約しました。 なおこれは@chibicodeの記事から学んだパターンです。

chibicode.com

要約(1)

  • 未来を予測するにあたって大事なノードはテクノロジーだけれど、
  • テクノロジー自体も実はパターンを持って進化しているよ
    • ちなみにテクノロジーの進化も、学習・パターン理解・予測・実行というパターンで成り立っているよ

パターンを認識するにあたって、最も重要な要素となるのが、テクノロジーです。社会の進化は、いつの時代もテクノロジーが牽引してきました。テクノロジーと聞くと難しい印象を受けるかもしれませんが、古代人が使った石器にはじまり、今あなたが読んでいるこの紙や本だって、数百年前の社会を根底から作り替えた、革命的なテクノロジーです。貨幣だって、電気だって、私たちの生活は常にテクノロジーの誕生により書き換えられてきました。

要約(2)

  • 人間は姿・形・話す言葉など、あらゆる変数によって属性が全く異なる個体だと思われているけれど、
  • その行動を分析すると属性はほとんど関係なく、パターン化されるよ。実は人間はパターンの塊だよ。

普段、様々な人々と会って話をしていると、性格も趣味も外見的な特徴も、多様性にあふれています。まさに「十人十色」です。しかし、何千万人におよぶユーザーを「まったく同じ条件下でどんな反応をみせるか」という観点で分析してみると、使用している言語や属している文化がまったく異なるにも関わらず、ヘビーユーザーや離脱するユーザーのパターンはほとんど同じだったりします。また、一見属性がまったく異なる人々も、様々な行動を分析していけば、かなり限られたパターンに分類することが可能になることがわかっています。

要約(3)

  • 日本においてイノベーションが生まれない理由は、起業家精神の不足や、お金の不足など指摘されているけど、
  • 実際は必要が無いからだよ。
    • ちなみに「差し迫った必要性」をもつシンガポールやイスラエル、そして危機感コントロールにより「必要性」を創出するアメリカがイノベーティブだと言われているよ

イノベーション創出が叫ばれて久しい日本は、他国からの圧力もなく、自国の市場もそれなりの規模があります。イノベーションをする「差し迫った必要性」が日本社会には存在していないのです。

要約(4)

  • 論理性を持って納得感を得る上でロジカルシンキングは重要な知識だと考えられているけど、
  • 物事の成否を見極める上ではほとんど役に立たないよ
    • 全ての情報を得ることなど無理だから、ロジカルより「わからないものはわからない」と理解したほうが未来への近道だよ

ビジネス書では、ロジカルシンキングは「物事を体系的にとらえて全体像を把握し、内容を論理的にまとめて的確に伝える技術」などと説明されています。ここで注目したいのは、「体系的」あるいは「全体像を把握」といった言葉です。人間が「全体像を把握」することなど、そもそも可能なのでしょうか。このあたりに落とし穴がありそうです。(中略) 経営陣の中に「大手企業が来月に参入する」という具体的な情報をキャッチできる立場の人物がいれば、意思決定の内容は変わってくるでしょう。つまり、構築できる「ロジック」は、その人がかき集められる情報の範囲に依存するという危うさをはらんでいます。

最後に一言

スタートアップの人間としてこの本を読むと、一般的な思考法としての側面だけではなく、新たなフレームワークとしての一面を感じます。

要約からは省いたが、長らくスタートアップ界隈でベストな事業立ち上げ方と言われてきた「リーン・スタートアップ」という考え方について、「すぐさま競争に取り込まれ、勝ち抜くことが難しい」ことから現代に即した手法ではないのでは、と筆者は投げかけています。

  • プラン軽視的な現代の風潮から離れ、
  • 100年先の必然を予測し、
  • タイミングを読み合いながら
  • 未来を少し早める最善手を打つことに集中する

という佐藤氏が見出す新たな勝ちパターンは、思考法という枠ではなく、”How to startup”として読むとおもしろい。

そして、ちょうど本日こんな記事が流れていた。

forbesjapan.com

冬の時代には良くも悪くもそれ以前に良しとされていたルーティンが姿を変えるという事実があり、まさしく(?)だなと。

冬、寒いですね。春を待ちたい。